近鉄が本拠である大阪ドームに支払っている約10億円と言われる年間使用料のうち、実際の球場使用料は6億円程度であることが24日、分かった。ドームを運営する大阪市の第三セクター「大阪シティドーム」が24日に開いた株主総会で明らかにした。
この日、株主から「(使用料の)10億円は高くないのか」との質問が出て、その答えとして淡居社長が「当社が(近鉄の)立て替え払いをしている経費を差し引くと、実際の使用料は6割くらい」と述べた。
料金が割高との批判には「冷暖房を完備して、利便性の高い場所に立地しており、一定の維持管理費がかかる。ほかのドーム球場と比べても、平均水準かそれより下」と説明した。
これに対し、近鉄と合併した場合にヤフーBBスタジアムとともに大阪ドームも本拠とする方針のオリックス・小泉球団社長は、「同じような契約条件では使いづらい。近鉄さんが苦労していることは知っている」と話し、使用料の減額を要請する意向を示した。
ヤフーの年間使用料は約6000万円。交渉は、現在大阪ドームを使用している「近鉄側にお願いする」としており、合併が正式に決まれば、オリックス側も加わって対処することになりそうだ。
(06/24 21:40)
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