オリックスの球団マスコット「ネッピー」と「リプシー」が“勇退”することが10月31日、分かった。関係者が「今季限りになる」と話した。海の神ネプチューンの子として誕生したネッピーは、98年誕生のリプシーともに活躍してきたが、20周年の節目に役割を終える。

 ネッピーは阪急時代のマスコット「ブレービー」を継ぐ形で、球団名をブルーウェーブに変更、本拠地を西宮から神戸に移した91年に誕生。試合のほかコミュニティー活動などでも活躍し、愛くるしい動きで特に子どもからの人気が高かった。今年5月に他界した元阪急投手の島野修氏(享年59)が98年まで演じ、人気獲得に貢献した。

 オリックスは04年オフの近鉄との合併を経て、本拠地を大阪に移した。近鉄の愛称だった「バファローズ」の名称を来季も継続使用するが、一時は変更も検討していた。来季、神戸スカイマークでの主催試合は今季から7試合減らし15試合となる。今後は「大阪のオリックス」のアピールを強めていく方針で、マスコットの変更もその一環とみられる。

 来季はチームカラーの変更も含め、ユニホームのデザインも一新する予定。マスコットの“後任”は未定だが、新しいオリックスを象徴する新マスコットが誕生する可能性が高い。

 [2010年11月1日12時28分

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