<ソフトバンク3-2西武>◇3日◇福岡ヤフードーム

 西武中村剛也内野手(26)が顔面に自打球を当て、右目眼窩(がんか)底を骨折した。6回、森福の内角直球をファウルチップしたボールが右目を直撃。出血して、その場にうずくまった。途中交代して福岡市内の病院で検査し、入院。早ければ4日にも退院して帰京し、精密検査を受ける。

 顔の骨折は2度目で、08年5月11日のオリックス戦(スカイマーク)で金子から死球を受け、左ほおを骨折して以来。当時は全治4週間の診断だったが、痛みに耐えて2日後の試合から強行出場した。佐々木チーフトレーナーは「本人は『2年前の方が痛い』と言ってたけど、今回はかなり腫れがある。今のところ大丈夫だと思うけど、目に影響するようなら手術が必要になるかもしれない」と最悪のケースも想定した。

 不運な顔面アクシデントが続く。キャンプ最終日の2月25日には、打撃練習中にブラウンの振ったバットが直撃。左目下から鼻にかけてできた裂傷の傷が、治りかけた矢先の負傷だった。渡辺監督は「この前といい今日といい、続いている。おはらいしないと」と神妙な面持ち。全治は未定だが、2年連続本塁打王の離脱となれば、V奪回を狙う開幕前に大きな痛手となる。

 [2010年3月4日9時21分

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