ソフトバンク秋山幸二監督(47)が、今季93試合出場に終わった多村仁志外野手(32)にフル試合出場を命じた。10月31日、腰痛を抱えている多村の宮崎秋季キャンプ免除を決定。多村は今後都内トレーニング施設でリハビリを兼ねた練習に入るが、秋山監督は「故障も多かったし、故障箇所も多かった。全試合出れるようにする。ケガをしない体、筋力をつけることが大事」と、全試合試合出場を来季ノルマに課したことを明かした。

 多村は今季までプロ15年間でフル試合出場がない。ソフトバンクにトレードで移籍した07年の132試合が最多出場。今季は右肩痛で開幕出遅れ、右ひざ痛や背筋痛、腰痛など各所の負傷に泣かされた。FAを封印し、チーム残留を決めたスラッガーに、秋山監督は大きな期待をかけた。

 秋山監督は今季打率2割5分9厘に終わった川崎にも約30分のマン・ツー・マン指導。ドラフトやオーナー報告のため、指揮官はこの日が秋季練習合流初日だったが、来季へ向けて精力的に動いていた。

 [2009年11月1日13時21分

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