中日落合博満監督(55)は22日、新型インフルエンザに感染した選手に関し、出場選手登録の制限期間を短縮するなどの特別措置を早急に適用すべきという考えを示した。日本ハムで18日に宮西尚生投手(24)が新型ウイルスによる出場選手登録抹消1号となり、その後も抹消選手が出ている。コミッショナーが静観していることを踏まえ「感染者が増えたら対応するというけど数の問題じゃない。他球団に広がったら対応するのか?

 ハムの選手が10日間抹消された後では遅い。不公平になる」と話した。

 落合監督が指摘するのは厚生労働省の指針と「10日間の抹消期間」とのギャップだ。同省の指導には「発熱やせき、のどの痛みなど症状がはじまった日の翌日から7日目までできるだけ外出をしないように」とある。つまり、再登録まで10日間待たなくても第3者に感染させる危険はなくなるということ。球界が直面する問題に対し、まずは深刻な不運に見舞われている日本ハムの救済を求めた。

 [2009年8月23日9時5分

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