中日の2軍本拠地ナゴヤ球場が国の「登録有形文化財」として登録を受ける準備を進めていることが9日、分かった。西川順之助球団社長(76)が「球団に打診がきた。申請の準備を進めている」と話した。野球場が登録されれば初めてのケース。老朽化が進む同球場は大幅改築がしづらくなり、時代の波に流されることなく原則として現状のまま保存される。

 「登録有形文化財」とは文化的価値があり保存することが望ましい物件を文部科学大臣が文化財登録原簿に登録するもの。都市開発などにより消滅の危機にさらされている建造物を後世に継承していくためにつくられた。申請条件は築50年以上で、球団関係者によれば昨年60周年を迎えたナゴヤ球場に対して文化庁から打診があったという。ナゴヤドームとナゴヤ球場を運営する「株式会社ナゴヤドーム」は手続きを進めているとみられ、3月にも正式決定する見通しだ。

 [2009年2月10日14時10分

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