ヤクルトは来季、捕手の競争が激化する。横浜からFA宣言している相川亮二捕手(32)の獲得を目指しているが、すでに6人、育成1人、新人2人と9人体制。それでも鈴木球団社長は「捕手はウイークポイント。相川選手に来ていただきたいのも、ほかの選手へいい刺激になるから」と、競争による底上げの必要性を強調した。

 今季は福川、川本ら4捕手が1軍で出場したが、最後まで固定できなかったことが5位低迷の一因となった。ドラフトでは2捕手を獲得、2軍でも内野手登録の大塚を捕手へコンバートするなど、尻をたたいて強化していく構えだ。

 リードや守備面だけでなく、当然打撃面でもリーグワーストタイ本塁打数のチームへ貢献することが求められる。「良き女房」は一家に1人。攻守にバランスの取れた正妻となるため、大所帯で激しい戦いが展開されそうだ。【松本俊】

 [2008年12月28日9時9分

 紙面から]ソーシャルブックマーク