ロッテは21日、2009年で4年契約が切れるボビー・バレンタイン監督(58)に対し、10年以降の契約は結ばないことを通告した。バレンタイン監督は「これまで同様、全力を注いでいくだけ」などと来季の指揮に意欲を示したが、シーズン前から監督の退団が決まっているのは極めて異例。

 ロッテ球団は昨年も約28億円の赤字に苦しんだ。親会社も金融危機による景気悪化の影響が必至の中、バレンタイン監督の5億円ともされる年俸は懸案だった。同監督はかねて長期契約を希望していたが、16日に重光武雄オーナーら球団首脳が来季退団の方針で一本化。21日には瀬戸山隆三球団社長が外国人選手獲得の協議のために来日中の監督に伝えた。瀬戸山社長は「大改革していく必要がある。世代交代」と語った。後任は未定。

 バレンタイン監督は1995年にロッテ監督に就いたが、球団首脳との確執から1年で解任。04年に再び就任し、05年には31年ぶりの日本一に導いた。

 [2008年12月21日17時49分]ソーシャルブックマーク