星野ジャパン内部崩壊していた? 宮本主将と若手軍団の対立も。

2008/08/24 21:59 Written by コジマ

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国民の大きな期待を受けながら、星野仙一監督が宣言していた「金」だけでなく銅メダルすらも逃してしまった北京五輪の野球日本代表。ファンからは星野監督の選手選考や采配、さらに不振選手への批判が殺到している。そのことを示すかのように、8月24日に帰国した際に成田空港で出迎えたファンは約300人のみ。前日のソフトボール代表の半数以下だった。

こうした中で、星野ジャパンが内部崩壊していたという衝撃的なニュースを、8月24日付の東京スポーツが伝えている。男子サッカー代表でも選手が監督の指示を無視する“造反発言”が話題になったが、野球代表では若手選手がキャプテンの宮本慎也内野手(ヤクルト)に反発する一幕もあったようだ。

同紙によると、韓国に敗れた準決勝の後、宿舎では仲の良い選手同士が自然と集まり、いくつかのグループが独自に反省会を行ったという。そこに参加したある選手の話では、前向きな議論は最初だけで、プレーの悪さやチャンスに打てなかったことに対する指摘が飛び交ったのだとか。

その選手は「勝てなかった一番の原因は、やはりチームになっていなかったということ。選手がバラバラのまま、個人の能力だけで金メダルを取れるほど、世界は甘くなかったということ」(東京スポーツより)と語った。この点については「強い選手を各チームから引っぱってきて、オリンピックの直前に集めて、チョッチョッと練習して勝てるなんていう甘いもんじゃない」(MBSニュースより)という日本選手団・福田富昭団長の見解と一致している。

こうした反省会は悪いことではないが、気の合う仲間だけでつるんでいたことはチームの一体感を損なう原因となっていた模様。特に若手選手は自分たちだけで徒党を組み、食事会場でベテラン選手と接触することもなかったという。それだけでなく、宮本選手が西岡剛内野手(ロッテ)を注意した際には若手選手らが反発し、「ある若手が『うざい』と言っているとの噂がチーム内に広がって、キャプテンの耳にも入るんじゃないかと、みんなヒヤヒヤしていました」(東京スポーツより)という一幕もあったのだとか。

このほかにも「正直、チーム打撃などは徹底できなかった。好き勝手に振り回していた選手を誰も注意できなかった」(同紙より)との指摘もあり、予選から一丸となって金メダル獲得を目指していた韓国との差が浮き彫りとなっている。

来年3月に開幕する第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で星野監督が日本プロ野球組織(NPB)から監督就任の要請を受けていることが明らかになり、これについても批判が高まっている。しかし、選手間の対立が存在するならば、誰が指揮を執っても良い結果が生まれることはなさそうだ。

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