「おかわり封じ」で道内無敗を継続だ。日本ハム多田野数人投手(28)が24日西武戦(旭川)で、10日西武戦以来の先発マウンドに上がる。要警戒は本塁打キングを走る西武中村。前回対戦で満塁弾を浴びたが、おかわり禁止投球で立ち向かう。

 チームとともに旭川で軽めの調整をした右腕は「この前にやられているので、やり返さないといけない」と語気を強めた。10日はKO降板につながる痛恨の満塁アーチを中村に献上。「厳しいボールもいかないといけない」と強気の攻めで、おかわり弾を封じる。

 梨田監督は中村について「率が低いから勝負してしまえというところがある。打球も予測したところより5メートルは飛んでいく」と警戒した。5連敗中の難敵を迎え撃つ一戦は、強力打線を封じることが不可欠。北海道内6戦5勝と不敗神話ができている多田野を先発に指名した。

 多田野は西武帆足と3度目の投げ合いになる。これまで1勝1敗。「3回目ですねぇ。自分の投球をしたい」と、対西武2勝目の“おかわり白星”を狙う。初めての旭川のマウンドで投内連係をこなし「特徴がないというか、オーソドックスですね」と感触をつかんでいた。

 近鉄の現役だった梨田監督も来旭した84年のこけら落としから、日本ハムは旭川スタルヒンで2勝5敗1分。8連戦の初戦は苦戦が続く場所、相手だが、多田野が先陣を切る。【村上秀明】